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2022/12/16

logicool M705が回転しすぎるのて調整

もう10年以上使っているロジクールM705の調子が悪くなったので買い替えた。中古品で。

中古とはいえ程度が良く感触はほぼ新品。ただ新しすぎてフリーホイールが回りすぎる。スクロールしたあと惰性でほんのすこし回転するものだから、手を離しても数行スクロールしてしまう。
そこで、調整。


上10年選手
下新人














隠しネジを露出させて開ける。+1ドライバ。ロジは開けやすいように作られている。このへんさすが。













押さえのピンを外せばホイールが外れるようになっている。さすがロジ。






































ホイールの回転が良すぎるので軸受けにグリスを塗る。













分解すると面倒なので外側からシリコングリスを塗り込む。デンタル用の歯石取りが便利です。






























ロジクールの(日本はlogicool/海外はlogitech)にはバリエーションがあるようで
等が確認できる。最新はSEB-M705だが、クリック感が悪くなったとの報告も多く、古いモデルのほうがいいかもしれない。M705m以降はサイドボタン数が減って使い勝手も悪くなったとの意見もある。
私はフリースクロールがあればいいのでそのへんはこだわらないのだが、たぶんロジクールといえども近年モデルはパーツ類の質が落ちていることは予想されるから、パーツ調達が可能なうちはM705tかM705mがいいかもしれない。
海外サイトを見ていると古いM705用のパーツはそれこそありとあらゆる部品が揃っている。

2022/06/03

ナンバースクール特に仙台二の受験について その3

https://kanpu-san.blogspot.com/2022/04/1.html のつづき。

https://kanpu-san.blogspot.com/2022/05/2.html のつづき


【入試の点数について】。

宮城県の高校入試平均点は次のように公表されています。

HTML能力の問題で、テキストで示します。
年度、国数英理社、合計の順。四捨五入しています。2019年度までの前期試験は3教科実施です。

H29(2017)前期 53,51,63,--,--,167
H29(2017)後期 61,45,64,55,58,284
H30(2018)前期 62,48,50,--,--,161
H30(2018)後期 62,51,51,51,63,280
H31(2019)前期 65,44,60,--,--,169
H31(2019)後期 67,46,59,56,59,286
R02(2020) 56,45,51,62,48,260
R03(2021) 61,47,46,53,63,271
R04(2022) 58,58,57,55,59,287

だいたい平均点は280前後です。2020年度が大きく下がったのは、最終追込み期にコロナウイルス蔓延での休校が影響したのかどうか。どの年も数学が最も低く、国語もしくは社会が最も高いという傾向は同じです。平均値なので数点の差はけっこう大きな差です。

2022年度に特徴的だったのは数学で、明らかに易化しました。平均でも10点以上アップしました。


これに対し、二高合格者の平均は塾などの資料によると、全体の平均とは連動しておらず、問題レベルにかかわらず最頻値は430ぐらいで安定しています。サンプル数が少ないのでムラがありますが、少なくとも420を超えないと難しい状況は同じと思われます。

大雑把なイメージとしては本番点420以上かつ評定点185以上でだいたい真ん中ぐらいの合格という感じと思われます。

【攻略】

科目ごとの攻略は、
・国語 漢字、古文は完璧にして、作文、記述でどれだけ積み上げられるか。作文は内容より形式と字数を。記述問題は取れたらラッキー。80点以上を。
・数学 第一、二問は落とさない。ここだけで60点以上になる。第三、四問の関数・図形は難しいところをいわゆる捨て問で良かったが2022年度で全問取りに行く内容に変わった。90点以上を。
・英語 簡単なので満点を。最低でも95点を目指す。
・理科 知識問題が多い。満点を目指す内容。
・社会 満点を目指す内容。ただし記述問題が増えておりその攻略がカギ。

という感じです。

県立高校の問題は共通なのですが、採点基準は各校で違っています。記述問題が増えている状況なので気になるところです。一高の採点基準は甘く二高は厳しいとか、まことしやかな噂があります。そうだとすると一高受験者の420点と二高受験者の420点は意味合いが違うわけです。採点基準を情報公開請求してもまず出さないでしょうが、なんらか手がかりが見つかるかもかもしれません。


新みやぎ模試で出る順位で言うと、最終的には200番ぐらいがボーダーラインになると思われます。100-120人程度合格者を排出する進学プラザはこの模試を使っていませんから、隠れた上位者をかんがみれば見かけ上の300番ではかなり厳しいでしょう。


【通常期の対策】

中学生レベルだと受験直前まで詰め込んでいけば1週間前でもレベルアップは可能です。なので受験対策としてはむしろ通常期の学習のほうが大切で、中3夏までにいかに底上げしておくかというのが勝負のカギです。

まず中1の最初の定期テスト。6月ごろの中間テストで良い点をとるのが重要です。ここでとる点数が3年間の基準点になるし、教師側へ「できる生徒」のイメージを植え付けることになるからです。イメージは重要で、同じ90点でもできない生徒とできる生徒では意味合いが違います。
最初のテストが450点だと460点を取れば満足するレベルにしか行かない可能性が高いし、490点を取ればそれが3年間の基準になり、470点ではありえない悪い点数に感じるわけです。先に述べたようにいまは二高レベルなら定期テストで480点以上は取らないと苦しい状況なのです。


評定については、教師受けの良い女子のほうが有利だとか、発言の多い生徒が有利だとか言われていますが俗説だと思います。いまは生徒の数が少ないですから意外に教師側もしっかり生徒を見ており、そういう感覚で評価する場面はあまりないと思います。
ただ、課題を出さないとか自主ノートを提出しないといった、提出物の欠損は重く評価されます。また実技教科での態度は非常に重要です。中学生ぐらいだと体育の跳び箱だったり、ダンスだったり、体を思いっきり動かす場面では恥ずかしさもあり真剣味がないものですが、そういうところはダメージが大きいです。できなくてもいいから真剣に行う、あるいは楽しんで行う、という姿勢が重要視されます。実技教科の評定点が大きいことは忘れてはいけません。



(つづく、かも)

2022/05/17

ナンバースクール特に仙台二の受験について その2

https://kanpu-san.blogspot.com/2022/04/1.html のつづき。

経験に基づく個人の意見です。思いつくままつらつらと書いていきます。

 自分で勉強する成績優秀な生徒は今も昔もいます。それを見て「塾など使わなくても」と思ったら失敗します。ごくふつうの一般人がトップ校を目指そうとしたらいまは塾は必須です。これは仙台という地方都市でも変わりません。ただどこの塾でもいいというわけでなく、その選択は非常に重要です。学校選びより重要かもしれません。換言すればそれなりのカネをかける必要があります。

まず入試制度の理解が必要です。宮城県の高校入試は本番点+3年間の評定点の組み合わせで決まります。本番点はいくらでも底上げは可能ですが、評定点は地道な積み上げですから1年次で失敗すると後々苦しい状況がやってきます。1年生なんて小学生の延長気分ですから、親がなんとかしないといけないわけです。ライバルの存在と定期テスト対策をしてくれる塾は必須です。


【評定について】

基本的に内申点+試験点の合計で合格者が決まります。内申点と試験点の比重計算は各校で決めることになっています。例外として共通選抜と特色選抜という仕組みもあるけど、後者は事実上ブラックボックス化しており選考過程が不明です。なのでナンバースクールを目指すのであればまずは共通選抜を頭におくべきです。

塾の説明などを調べればそのへんは詳しく解説されていて、二高一高の場合は5教科は学年評定×1、4教科は学年評定×2と換算し、年次の満点は65点なので3年分は×3=195点。
二高の場合、合格者平均は例年185点ぐらいのようです。すなわち5教科はオール5,4教科で4が4-5個という感じになります。学年ごとで見れば評定4の実技教科が2つ以下という感じです。3年間通してです。二高レベルだと満点も珍しくありません。このしくみからは、実技科目もしっかり取り組んだ生徒を評価して、受験バカは排除しようという学校側の意図が見えます。
また、3年時に追い込みで頑張ってもそれは評価しませんよ、という宮城県教育委員会の方針がうかがえます。その是非はともかくそういう制度なのだから、われわれはそれに合わせて対策するしかありません。

その昔はちょっと不良っぽい生徒が部活引退後に死にものぐるいで勉強して二高に合格、という例もありましたが今は無理です。1年次から着実にまじめに学校生活を積み上げていかないとトップ校は見えません。親が、「なに、3年になってから頑張ればいいんだよ。まずは部活をしっかりやれ」という古い認識のままだと子どもが泣くことになります。

 いまは定期テストが450点ではトップ層ではありません。評定5をもらえればいい、という考えなら450点でもいいかもしれませんが、二高の学力には足りません。二高を目指す層は480点以上は取ってきます。学年3位内を目指すなら490点超は欲しいところです。すごい世界になっています。


【どの塾が良いのか】

 そういうわけで、一般人の対策としては塾を使うのが得策でしょう。仙台圏だと実績的には進学プラザ、ひのき進学教室、河合塾NEXTが3巨頭です。この3社は高校部も持っていて、それぞれ東進衛星予備校、河合塾マナビス、河合塾と連結しています。そこまで取り込もうという意図があるようです。この3社を軸に通学環境を考慮して選ぶのがいいでしょう。費用もカリキュラムもこの3社だと大きくは変わりませんが、いずれもカネが結構というか相当かかります。高校以上かもしれません。

その他には、能開センターや仙台練成会、明光義塾、麻布学院なども良いと思います。麻布は個人塾ですが特色的な熱い指導で確実に引き上げてくれるようです。

 どこの塾でも入塾までに説明、体験、面談という流れがあり、いちいち親が付き添うので結構面倒です。親の本気度を見ている側面もあるみたいです。どこも熱心に話をしてくれて、いろいろ得る情報も多いので足を運んで損はないです。しつこく電話がくるこもとないです。そもそも勧誘がうるさいところは生徒集めに必死なわけであまりオススメはしません。

 

【各塾の特徴】

 見知った限りで記します。

 高校だといまは映像授業が主流ですが、中学は集団対面授業が主流です。また各社個別指導もありますが、どちらかといえばちょっとレベル的に下の生徒向けで、トップ層は集団対面一択です。ただし欠席した場合には映像で補ってくれる等対応があるようです。

 

 進学プラザ https://shin-pla.co.jp

 もともと塩釜にあった個人塾が発展したようで、現在は県内最大手と思われます。進学プラザブランドのほか、一高二高に特化したTOPPA館を展開していて、仙台駅東口のTOPPA館だけで30-40人ぐらい二高合格者を出します。都市部だけでなく郊外にも教室があり、遠くから来る人には使いやすいかもしれません。

二高合格者は全体で毎年100-130人ぐらい出ます。

 TOPPA館は選抜制で、毎回授業の前に小テストをして席順を決めるということでモチベーションを保つなどしているようです。宮城県でメジャーな新みやぎ模試を使っておらず、合格判定資料のステルス的存在になています。ただ、一高・二高突破模試等独自テストを行っており数値分析が詳しいです。



 ひのき進学教室 https://www.hinoki-sendai.com

 数年前までは独走でしたが進学プラザに猛追されているように見えます。こちらもひのき進学教室ブランドのほか二高一高必勝館を展開しています。上杉教室は20-30人ぐらい二高合格者を輩出します。都市部が多いです。二高合格者は全体で毎年80-100人ぐらいです。

 こちらも二高一高必勝館は選抜制です。自習室が午後10時まで使えます。自習室は高校部のある上杉の大学進学館も使えます。大学進学館は年中無休のうえ10-22時30分まで使えます。進学プラザの一高・二高突破模試の日に独自の二高一高三高必勝模試をぶつけてきて対抗しています。新みやぎ模試も使っていて全体の位置を把握しやすいです。

 

 河合塾NEXT https://www.kawai-juku.ac.jp/next/

 大学予備校のある本町のほか二高受験生の多い地区に教室が増えつつあります。河合塾ブランドの安定感で選ぶ人は多いようです。本町のほか八幡教室なども二高合格者が多いようです。二高合格者は全体で毎年30-50人ぐらい。新みやぎ模試やぜんけん模試などを使っているようです。



 この3社だとどこの教室でも一定のレベルは保たれますから間違いありません。その中でより良いところ、と思うなら中心部の上杉、五橋、八幡あたりの生徒が通う教室を選べばいいでしょう。生徒の本気度が違いますから。

親の送迎が必要なら、駐車スペースの有無や渋滞しやすさ等も結構重要な要素です。決める前に送迎のシミュレートをおすすめします。また受験直前になると自習室の利用も増えますから、自習室の使いやすさも考慮しましょう。可能な限り見学したほうがいいです。いまは大学受験まで自習室で勉強するスタイルが主流ですから。家ではまったく勉強しなかった、という東大合格者も多いです。

 郡部だと状況は苦しいですが、Z会や、進研ゼミの「最難関挑戦コース」「難関挑戦コース」でなんとか食らいついていく方法もあると思います。



【費用】

 最低でも年70万はかかると思っておいたほうがいいでしょう。毎月の授業料のほか夏期、冬期、春期等の特別出費も多いです。この点、麻布学院 http://azabu.manabiya.tv が費用を抑えている旨塾長ブログで公言しているのは注目です。お得ではあるかもしれません。

トータルの損得で見れば、塾を使い現役で東北大に進めば学費も生活費もそれほどは増えないわけで、首都圏私立大学に進むよりははるかに安上がりではあります。ここは家庭ごとの考え方でしょうね。

 

(つづく)

2022/04/22

ナンバースクール特に仙台二の受験について その1

 忘れないうちに頭の中にある知識をまとめておきます。

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仙台二高を目指すにあたっての周辺知識をツラツラと思いつくまま記しておきます。
このへんあまり教えてくれる人いませんからね。特に県外から来た人にバックグラウンドを。


受験にはまず、親が宮城県教育委員会の資料を読み込むべきです。制度を知らないと対策できません。いまの公立中学校はなんにも指導してくれません。塾もあまり教えてはくれません。自分で切り開かないと。

宮城県高校教育課

「宮城県公立高校入学者選抜」のバナーをクリックすると資料が揃っていますからそこからスタートです。


【ナンバースクールの状況】

2009年度まで、仙台地区は仙台北学区、仙台南学区に分かれていました。北学区には仙台二高、宮城一女高(現宮城一高)、南学区には仙台一高、宮城二女高(現仙台二華高)が位置しました。長年この4高が県内では学力的にトップレベルで、優秀な生徒は自分の区域内のトップ校を目指したわけです。数字が付くのでナンバースクールと称されてきました。現在は、この4校に、近年大学合格実績を伸ばしている仙台三高を加えた5校をナンバースクールと呼ぶようです。

歴史の古い仙台一、二はライバル関係にあり、卒業生に名士が多かったので、そのブランド力から共学化以降は優秀な女子も仙台一、仙台二を目指すようになり、女子の力で特に仙台二はずば抜けた偏差値となっています。
はるか昔には塩釜や石巻、白石、古川、気仙沼などにも質の高い生徒が揃っていたのですが、学区制がなくなり仙台偏重に拍車がかかっています。


【学力の状況】

2022新みやぎ模試の偏差値では仙台二68、仙台一66、仙台三64、宮城一62、仙台二華60です。きれいに2づつ差がついています。私立は聖ウルスラ学院英智type1がトップで仙台一と同じ66とされています。
大学入試の進研模試の例だと偏差値1は4.5点相当ということですから9点差で並んでいるというイメージでしょうか。


宮城県ではほとんどの生徒は公立を本命として、私立はいわゆる滑り止めとします。
その組み合わせはだいたい、

仙台二+ウルスラtype1、仙台育英特進
仙台一+仙台育英特進、東北学院特進、尚絅学院特進
仙台三+仙台育英特進、東北学院特進、尚絅学院特進、白百合特進など
二華+仙台育英特進、東北学院特進、白百合特進など

という感じでしょうか。このうちウルスラtype1だと、実際には入学辞退を見越してかなり多数の合格者を出すので受験者のほとんどが合格するのですが、そもそもの偏差値が異常に高いので本命が仙台二でないと怖くて出願できません。実際ある塾の資料では本命が仙台一でも約半数が不合格になっているようです。
また仙台育英の特進は特進合格者の上位を東大選抜クラスとして編成する仕組みになっているようで、東大選抜コースという課程があるわけではないです。

昔は私立2校を受験したものですが、いまは1校に絞って2回受験するというのが多いみたいです。その方が受験対策が少なくて済むので理にかなっているとは言えそうです。


各校の東大合格実績を見ると、仙台二は毎年だいたい10人前後で多くて20弱、仙台一は1-5ぐらい、仙台三と宮城一たまに1人、二華は5前後という感じで、東北大合格実績もだいたいこの並びです。ただ二華は定員が少ないので実質的には仙台一同等かそれ以上と言っていいでしょう。しかし実態は上位層のほとんどが中高一貫コース組のようです。

これらの実績がそのまま偏差値に反映されています。

また目立たないのですが、ウルスラtype1がここ10年で急速に実績を伸ばしており、東大には毎年、東北大にも二桁合格者を出すようになりました。約60人のコースですからこれは驚異的です。率的には仙台一以上です。ウルスラの場合は内部進学組が20人だけですから、高校入試組もかなり良い結果を出しているものと思われます。


コロナで制限された説明会で学校を訪れた感じでは、仙台二は生徒も教員も自信に満ち溢れさすがの貫禄。仙台一、仙台三はとにかく自由さがあり明るいです。特に仙台三は部活に打ち込む生徒がいる一方で自習室が満席でした。探究活動で作成したのであろう掲示物を見てもその考察が深く、おざなりな低位校とは雲泥の差です。いずれ仙台三が仙台一を追い越す日がくるような気がします。二華は県知事の影響を受けた保守的校風が気になるところですが中高一貫教育がひととおり完成し、いまの進学実績でほぼ落ち着くでしょう。ただ今後バカロレアコースが完成し海外有名大学への進学者が出てくれば、富裕層の入学者が増えることも考えられます。二華からアイビーリーグへ行けたらこれは魅力的ですものね。


昔の私立高校は成績の良い層は男子なら東北学院と東北学院榴ヶ岡、女子なら尚絅学院、宮城学院。成績のいまいちな層は男子なら仙台育英か東北、女子なら聖和学園か三島学園(現東北生活文化大学高)、中位層はそれ以外のところ、というはっきしりしたすみ分けがありました。いまはどの高校も生徒獲得に必死で、普通コースの他に特進コースとスポーツ等特待コースを設置するのが一般的です。同じ高校に学力優秀な生徒と部活専門の生徒が存在しているわけです。大阪桐蔭のミニチュア版といえば分かりやすいでしょうか。

なので、東北大クラスならどの私立学校に進んでもチャンスはあり、実際、城南や仙台育英から東大一般入試、白百合学園から東大AO、常盤木や聖和学園からも東北大AO入試合格者が出ています。意欲のある生徒には学校側もサポートは惜しまないようです。とはいえこうした例は稀ですし、公立を中心とした高校ヒエラルキー序列はこれからも基本的には変わらないでしょう。


【二高生の出身中学】

「宮城県高等学校名鑑(共立通信)」、によると2020年度入学生では宮教大附属中がダントツで40人、あとは仙台一32、五橋19、上杉山16、長町、富沢、吉成と続きます。河北新報の記事(https://kahoku.news/articles/20211224khn000017.html)などによると寺岡も増えているようです。たしかに合格体験記を見ると寺岡中出身者も目につきます。

仙台は昔から支店経済の街で、東京組がいずれ都に戻るときに備えて子どもの教育に熱心だと言われていました。転勤族は五橋、八幡、長町、吉成あたりに多く住みますし、古くから仙台に住むいわゆる上流階層は上杉、八幡、東北大周辺、寺岡あたりを好みます。経済的に余裕のある親が住む地域の子どもがナンバースクールを目指す、という連鎖は確かにあるといえそうです。


仙台でよく言われるゴールデンコースの典型は
明泉幼稚園→附属中→仙台二高→東北大(できれば医学部医学科)orそれ以上の旧帝大
となっていて、結局はこのブランドコースにいかに近づくかという競争がすなわち仙台での学歴競争ということになります。


(続く)


ナンバースクール特に仙台二の受験について その2